メタバース婚活とは？「次世代の出会い」が変える婚活のかたち

近年、「メタバース婚活」という新たなキーワードが注目されています。メタバースとは仮想空間を意味し、インターネット上で自分のアバターを使って他者とコミュニケーションができる空間です。

これまで対面やオンライン通話が中心だった婚活が、仮想空間で展開される時代が到来しつつあります。とはいえ、まだまだ発展途上。多くの人にとっては、「どういうもの？」「本当に出会えるの？」といった疑問が先行しているかもしれません。

この記事では、今後の婚活の選択肢として広がりを見せている「メタバース婚活」について、その特徴やメリット・注意点を詳しく解説します。そして、リアルで婚活支援を行う私たち「SOI PORTE（ソアポルテ）」が、なぜメタバース婚活に注目しつつも導入に慎重であるか、その理由にも触れていきます。

メタバース婚活とは？基本を解説

「メタバース」とは、仮想（Virtual）＋宇宙（Universe）を掛け合わせた造語で、インターネット上に作られた仮想空間を指します。ユーザーは自分のアバター（分身）を通して、他者と対話したり、イベントに参加したり、ゲームやビジネスまで多岐にわたる活動ができます。

このテクノロジーと婚活が結びつくことで誕生したのが「メタバース婚活」です。

基本的には、専用のプラットフォームやアプリを使い、仮想空間上で婚活イベントや交流会が行われます。参加者はアバターでログインし、まるでリアルに会っているかのような感覚で会話のやり取りを行えます。

特に最近では、PCやスマートフォンだけで気軽に参加できるタイプのメタバースも増えており、徐々に身近な存在になりつつあります。

たとえば、沖縄など地方や離島に住んでいる方は、婚活イベントへの参加が難しい場合も多いでしょう。メタバースでは、物理的な場所に縛られずに全国の異性と出会うことが可能です。移住を検討している方や、地方から都市部の人との出会いを望む方にとっても魅力的です。

アバターを介しての出会いは、リアルな容姿とは異なる自分を演出できます。見た目に自信がなくても、性格や価値観に共感してもらえる機会が増えるため、「自分らしくいられる婚活」を求める方には有効です。

メタバース婚活では、自宅から自由な時間にアクセスできるため、仕事が忙しくてイベントに参加できない方にも適しています。夜遅くや週末に開催されることが多く、スケジュール調整の柔軟性も魅力です。

最大の懸念点は、アバターと現実とのギャップです。外見や声、雰囲気などはアバターでは完全に再現できません。そのため、仮想空間で好印象だった相手が、実際には印象が異なるという可能性もあります。

メタバースに参加するには、アプリのインストールやアカウントの作成、場合によってはVR機器などが必要になることもあります。操作に不慣れな方にとっては参加ハードルが高く感じられるかもしれません。

匿名性が高いため、真剣な出会いを求めていない参加者が混じることもあります。これはオンライン婚活全体に共通する課題ですが、メタバースはその傾向が特に強いため、相手の本気度を見極める力が必要です。

私たち「SOI PORTE（ソアポルテ）」は、沖縄を拠点に、全国とのご縁を結ぶ婚活支援を行っています。テクノロジーの進化には注目しており、メタバース婚活の将来的な可能性も高く評価しています。

しかし、現時点では以下の理由から、メタバース婚活の導入には慎重な姿勢を取っています。

リアルな人柄の確認がしにくい
成婚に至るには、外見や声、雰囲気といった「リアルな感覚」の共有が非常に重要です。仮想空間では、それを正確に伝えることが難しい場面もあります。
サポートの質を保ちにくい
私たちは一人ひとりに寄り添った丁寧なサポートを重視しています。メタバースのように匿名性の高い空間では、細やかなアドバイスやフォローが行き届かない可能性があります。
婚活初心者にはハードルが高い
ソアポルテにご相談に来られる方の中には、婚活に不慣れで不安を抱えている方も多くいらっしゃいます。そうした方にとっては、まずは現実のやり取りや面談から始める方が安心して活動できると考えています。